
築地から移転した豊洲市場では、いわゆる「ターレー」のかわりに、この電気で動く3輪車をよく見かける。この小型EVが、オロチで有名な富山の自動車メーカー「光岡」のものであると知ったのはつい最近のことだ。
手作りのクルマ「ビュート」
そんな光岡が、1993年から作り続けるクルマが、この「ビュート」である。
日産の「マーチ」をベースに、「ジャガーマーク2」のデザインをモチーフにしてつくられたこのクルマ、マーチのモデルチェンジに合わせて、いまも新車で販売する光岡の主力商品なのある。
何よりも関心するのが、その「つくりかた」である。光岡はベース車両を購入後、ボディの内外装を分解して職人たちが手作業で組み立てていくのである。塗装に関しては1台につき1人がその工程全てを担当し、責任をもって仕上げているという。
大昔のフェラーリやブガッティの工場の映像をみた事があるが、まさにそのような感じだった。
この「ビュート」だが、名前の由来はキャッチコピーである「美しく遊ぶ人」から「美」「遊」「人」をとって「びゆうと」→「ビュート」と名付けたそうだ。
先ほども述べたが、マーチのモデルチェンジに合わせて「ビュート」も進化しており、外観こそ大きな違いはないが、1992年の2代目マーチ(K11型)をベースにしたモデルでは、MTが選べるのも嬉しいポイント。さらに現行マーチ(K13型)では内装がかなり洗練されており、シンプルでスタイリッシュな印象を受ける。エンジンの種類も、K11型では1Lと1.3Lがある他、現行では1.2Lと排気量こそ小さくなるが、ダウンサイジングターボとなりかなりパワフルなエンジンとなっている。
個人的にはK11型モデルでナルディのウッドステアリングがついたMTモデルはかなり渋いと思う。
初代ビュート「K11型」
2代目ビュート「K12型」
3代目ビュート「K13型」
そんなクルマが、中古車サイトで見ると100万円台で購入できるのである。
年式によるベースモデルの違いによって、エンジンやミッション、内装、グレード、ボディ色など様々な仕様があるので、お気に入りの一台を見つけるのも楽しい
「予算100万円だったら何買う?」の答えとして「ビュート」はかなりいい選択かもしれない。
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